おいしいおっぱいとおいしくないおっぱいがあるの?? | |||
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まだ、産後1ヶ月ぐらいなのに、乳房が、断乳状態になってしまう人もいらっしゃいます。
乳首に傷ができてしまった為に、直接授乳を休んでしまい、搾乳も同時にしなくなると、2週間ぐらいで母乳は出なくなってしまうことが多いのです。乳首の傷が治っても、母乳が出なくなってしまう方が大変です!
傷を治しながら、母乳を吸わせるほうを選んでください。ワセリンを塗っている程度では、治りが悪いのです。
病院で薬をもらって治した方が良いです。そして短い時間でよいから、吸わせてください。
乳首が痛いので、長い時間吸わせるのははまだ無理ですが、母乳を止めてしまわないように、短時間吸わせた後は、搾乳をしっかりしましょう。
また、夜間の授乳をしないと母乳はすぐ出なくなります。簡単に出なくなるのです。出なくなったと気がついたときには、かなり分泌を落とした状態になっています。そういう状態になってもまだあきらめないでください。赤ちゃんが吸ってくれるなら、うまくいくかもしれないのです。
断乳状態になっている乳房からでる乳汁は、濃くそしてネバネバしています。乳汁が酸化して過酸化脂質状態。質(乳質)そのものが変化して、とってもまずいのです。飲ませていない、おっぱいは新しい状態ではないのです。吸ってくれる赤ちゃんに、感謝して飲ませてみましょう。徐々に、良い状態になってきます。
傷があるからといって、吸わせない、搾乳しないとなればすぐ出なくなってしまいます。
古くなった乳汁がネバネバするなんて、「えー!そんなー!」と信じられないでしょう。時々しか飲ませていない母乳はそういう状態になってしまうのです。ましてや、産後飲ませていなければ、あっという間です。味も落ちる状態ですから、敏感に感じる赤ちゃんは、チュパ、チュパ吸ったとたん、「オエー!」と吐くような表現をします。
傷が出来たとか、何らかの理由でおっぱいを与えずに、ミルクをある程度の期間与えてしまいますと、ミルクに慣れてしまっているので、断乳にむかっている母乳よりも、ミルクの味のほうがおいしいと感じてしまいます。飲ませていない母乳は、ちょっとしょっぱくなります。
そして、なんといっても古い状態の母乳になってしまうと酸化がすすみ、過酸化脂質に変化してしまい、味が落ちてしまうのです。だから、赤ちゃんは飲みたがらなくなってしまうことが多いのです。
しっかり飲ませている母乳は、サラッとしています。
母乳は一回一回味が違います。
特に、飲み始めの母乳は、あっさりして、飲み終わるころは、脂肪球が多くなり、少しこってりします。
赤ちゃんは、おっぱいって美味しいなーと感じています。味の変化を楽しんでいるのです。哺乳瓶の中(ミルク)は、飲み始めも飲み終わりも同じ味ですので、変化を楽しむことはありません。
母乳の分泌が悪くとも毎回、頻会に授乳をしている人は、断乳状態ではありませんので、心配しないで下さい。